板橋区上板橋、常盤台(ときわ台)の動物病院である上板橋リズ犬猫病院の皮膚科診察をご紹介していきます。皮膚科診察ではいくつかの検査を組み合わせて診療を行っています。皮膚疾患は動物病院でもっとも多く診察する病気ですが、細菌性皮膚炎(膿皮症)、マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など多岐にわたります。また耳もマラセチア性外耳炎やアトピー性皮膚炎の一症状として痒みが出てしまうこともあります。このページでは上板橋リズ犬猫病院での皮膚科診察の流れをご説明させていただきます。
皮膚科診療では問診、視診がとても重要です。そのため問診、視診に十分に時間を費やします。皮膚病には動物種、年齢、発症時期、発症部位、痒みの有無、ノミダニ予防の有無など様々なことが関与します。また皮膚病の見た目(皮疹)も非常に重要です。例えば細菌性皮膚炎(膿皮症)では表皮小環という特徴的な皮疹があります。問診や視診である程度どのような病気かを予測し、必要な検査を決定します。
皮膚検査と一口でいっても、多数の検査があります。皮膚スタンプ検査、毛検査、細菌培養検査、真菌培養検査、皮膚生検検査などが代表的なものになります。どの検査が必要かは問診、視診から決定します。
例えば細菌性皮膚炎(膿皮症)が問診、視診から疑われるならばまずは皮膚スタンプ検査が最初の検査になります。その検査で細菌が認められれば抗生剤や薬用シャンプーを使用して治療していきます。ただし、その他の病気や他院などで治療中の場合は、抗生剤を頻回に使用したり、慢性的に抗生剤を飲み続けていることがあるので薬剤耐性ができてしまっていることが多々あります。その場合は細菌培養検査で感受性のある抗生剤を選択します。
また皮膚生検検査は難治性や原因不明の皮膚疾患の場合皮膚を一部採取して病理検査で原因を特定する検査です。皮膚病が腫瘍性や自己免疫性疾患などにより引き起こされている場合に有用な検査になります。
甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症(クッシング病)などの内分泌疾患などでは皮膚病を伴う場合があります。その場合抗生剤やシャンプーなどの一般的な治療法では皮膚は改善しません。飼い主様は皮膚病で皮膚以外の検査が必要になることに驚かれますが、内分泌疾患は血液検査、超音波検査などを組み合わて診断します。その場合は甲状腺ホルモンを補充したり、副腎皮質ホルモンを抑える治療を行わないと皮膚病はよくなりませんので特殊な薬が必要になります。
内科治療は主に薬やシャンプー、食事、サプリメントを使用して治療します。薬は病気によって抗生剤、抗真菌剤、ステロイドなどを組み合わせて使用します。また今までは痒みに対してはステロイドによる治療が主なものでしたが、最近では分子標的薬であるオクラシチニブ(アポキル)による治療が獣医療の中では盛んに行われるようになってきました。当院でもアポキルによる治療は実施していますが、良好な治療結果が得られています。
また皮膚病ではシャンプーが重要な治療法になります。皮膚病の種類によってシャンプー剤は変更します。例えば、脂漏症の犬ではビルバゾイルなどの脱脂作用の強いシャンプーを使用したり、マラセチア性皮膚炎では抗真菌剤の入ったシャンプーを使用します。間違ったシャンプー剤を使用すると改善が認められないばかりか治療期間を延ばしてしまうことにもなりかねません。またシャンプーのやり方も重要になりますので当院ではシャンプーのやり方も指導させていただいております。
その他、皮膚病に効果のある食事やサプリメントなどもありますので皮膚病でお悩みのある方はご相談ください。